【CxOキャリア】月原 直哉氏のキャリアストーリー

CxOキャリアストーリー004
自分らしく生きていく手段としてCxOというキャリアを歩んできたし、歩んでいく
CxO キャリアサマリー
月原 直哉 氏
きざしデザイン合同会社 代表/CEO
兼 National Search Fund株式会社 取締役 Co-Founder
経営ボードのディスカッションパートナー、売れる仕組みづくり、事業開発、戦略人事などの役割で上場企業からベンチャーなど複数社支援及び起業家メンター、客員教員に従事。
略歴は、リクルートにて事業統括カンパニーパートナー、ソフトバンクではドアオープナー(トップセールス)及び営業改革に携わったほか、デジタルマーケティング部門にてマーケティングに従事後、Kaizen Platform Vice President、エフ・コード取締役を経て独立、2020年きざしデザイン合同会社創業、2022年National Search Fund株式会社創業、2023年NPO法人優タウン監事就任、情報経営イノベーション専門職大学客員教授及びエグゼクティブ・コーチ。
COOというキャリアを選んだきっかけや背景
月原氏: 私は起業家とか経営者になりたいと言うのはそんなに強くありませんでした。やりたい事を実現する為の手段として、結果としてなったイメージです。キャリアの最初は営業職でした。営業として顧客に向き合うと自社商品では解決出来ない課題も多く、世の中には沢山の「不」がある事に気づき、出来た物を売る役割ではなく、「不」に向き合って行く中で自分ごと化出来て一番向き合いたい「不」を解決出来る人間になりたいと思い、新規事業創出へのチャレンジが始まりました。20代後半から30代前半は新規事業3つ、赤字支社の立て直しなど「自らの裁量で」出来る事にチャレンジし自分の幅を広げてきました。それと同時に自分が見る景色をアップデートし続けたい思いがあり、チャレンジは続けたものの多くの失敗も経験し、それが結果的には数年後に大いに役立って来ました、当時はとてつもなく苦しかったんですが笑。
その後40代に入り、大企業を離れベンチャーにて複数のプロジェクトや事業に携わりつつ、複業も開始しました。これが大きなターニングポイントでした。
特に46歳になった際に「仮に70歳まで自分らしく働く」と考えた際に46歳と言う歳がキャリアとして丁度中間、今までは積み上げ式(フィードバック思考)で生きて来たけど今後は70歳のあるべき姿からの逆算(バックキャスティング思考)でキャリアを考えた方が良い事に気づき、「どんなキャリアが自分にとってベストなのか」 「得意なことを最大化する仕事に集中しよう」と。 私にとってそれは、現場と経営をつなぎ事業を成長させることだと思い、そこで自然とCxOというポジションにいきつきました。
---キャリアの中で自分の強みを発見し、それを活かす道を選ばれたんですね。
月原氏: そうですね。COOというポジションは、「経営目線での戦略設計」と「現場目線での実行力」を両立させる役割です。この二つを繋ぐ役割にやりがいを感じています。特に、経営側からは現場を深く理解しているCOOとして期待され、現場側からは経営の意図をわかりやすく伝えるCOOとして信頼される。また、COOというキャリアの面白いところは、実務的なスキルとともに「人を動かす力」が求められる点です。これまでのキャリアで培ったリーダーシップやコミュニケーション力が、今の仕事に生きていると感じています。
COOとしてのやりがいについて教えてください
月原氏:COOの一番のやりがいは、会社の成長への影響力ですね。例えば、経営戦略を練るだけでなく、現場に浸透させ、成果が出るまで伴走する。それは実は大変なプロセスなんですけど、その分、実際に成果が出たときの達成感もありますが、その分「不」を抱えている方々のお役に立っている事ですからね。
また、COOは「やりたいこと」と「やるべきこと」のバランスをとりながら動く必要があります。目指す状態を達成する為に必要な「やるべきこと」がなんとなく見えるタイプなんですよね、多分勝手な思い込みですが(笑)。でもそれが当たると楽しい。 さらに、組織が目に見えて成長していく様子を見て、そろそろ自分は不要だな〜と思います、これもやりがいですね(笑)。
今の事業(サーチファンド)を選択した背景
月原氏: 今の事業を選んだ理由は、20代の時に描いた「人材流動化で日本を元気にする」と言う考えをいよいよやってみようか!と思えたからです、死生観も影響してます(笑)。
ベンチャーの役員を退任し、個人会社で自由に楽しくそれなりに稼いで数年仕事をしていましたが「物足りなさ」を克服出来ず22年にサーチファンドを設立しました。高く遠くに飛ぶ為に一人ではなく仲間と、かつ今まで付き合って来たタイプと違う仲間と3人で創業しました。50歳手前の起業でしたので向き合う「不」は社会的インパクトが大きい経営者輩出と事業承継問題にフォーカスしました。ゼロイチ起業家だけでなく、事業承継によってユニコーン企業が産まれたら「やべぇ、楽しそう」と思えたからです。
COOとしての課題をどう乗り越えたか?
月原氏: 一番の課題は「人を動かすこと」です。COOとして成功するためには、経営のビジョンを現場に浸透させ、それを実行に移すことが必要です。でも、人は簡単には変わらないもの。多くの人は現状を維持する心理が働いているんですよね。
そこで「小さな成功体験を積ませること」は非常に効果的です。小さいながらも成功体験を積み上げていくことで、次の行動につなげられる。あとは、透明性のあるコミュニケーションを意識しています。 「なぜこれをするのか」「これがどのように全体の成果に繋がるのか」を共有していることで、チームの理解と信頼を得ることができます。
その過程で失敗することもありましたが、そのたびに反省して学び、仕組みを改善していきました。
これは具体の話です。抽象度の高い話ですと「事業の目指している世界が実現した時のワクワク感」をどれだけイメージ出来るかですね。プレッシャーがあってもこのワクワク感が根拠の無い自信、エフィカシーとなりエネルギーとなります。
このプロセス自体がCOOとしての私を成長させたように思います。
---月原さんがCOOとして精力的に働き続けている理由って何ですか?
月原氏: 「死ぬから、人は必ず」ですよ(笑)。真面目な話。46歳で前職を辞めたとき、「人生は有限だ」と強く確信しました。あとどれだけ好きなことを続けられるのか、考えるようになったんです。そこからは「やりたいことに集中しよう」と決めました。人間は時間が限られていると意識したとき、本当に大切なことに集中できるようになります。
COOとしてのメンタルと体調管理の秘訣
月原氏: 実は私、毎日1.5kgの重縄跳びをしているんです。
---えっ、重縄跳びですか?
月原氏:はい、4年間ほぼ毎日、スキマ時間に飛び続けています。毎日10分以上やるんですが、おかげさまでヒラメ筋がバッキバキになりました(笑)。それ以上にリフレクション、内省できかつ集中力も高まるのでおすすめですよ。
CxO(COO)としての生き方が、自身の人生にどのように影響し、インパクトを与えているか?
月原氏: 自己表現です、自分らしさの体現です。時間の使い方、身だしなみ、誰に会うは自由です。自由ですが結果責任は当然問われるし全うします。ワークライフバランスと言いますが、ライフがワークを包摂しているイメージです。一番気にしているのは、「オトン楽しそうに生きてるなー」です。
CxOキャリアを歩みたい人へのメッセージ
月原氏:まずお伝えしたいのは、「肩書きはどうでも良いと言う事」です。CxOは手段であって目的ではありません。大事なのは、自分が何をしたいのかを明確にすること。それを実現する手段として CxOという役割が自分に合うのであれば、迷わず挑戦すべきです。
ただし、CxOの仕事は楽ではありません。 特にCOOは「組織を動かす」という難しさがあります。常に全体を見渡し、解くべき課題を抽出し課題解決の連続です、心持ちはうまく行かないのが前提でいかに早期にto beとas isのgapを見つけられるかが肝です。
そして、必ず途中で心が折れる瞬間があります。そのうえでチャレンジし続ける秘訣は「なぜこのビジネスをやっているのか?」「何を成し遂げたいのか?」など原動力となっている原体験、劣等感、使命感などを言語化している事です、これは大きな支えのエンジンとなります。人間は誰でも無意識にコンフォートゾーンにフィードバックが掛かります。それに打ち勝つには未来のゴールを実現している状態こそが「自分らしい」と強く思える事です。つまり脳をハックする事が大事であり、その仕組みを理解することが大事です。実現したいゴールの言語化、ビジュアル化、「こんな世界創れたらやべぇ!」と思えてワクワクする事です。

2024/12/06 9:58:00